原因不明!耳の病 - みにまるはうす

Jul 21, 2011

原因不明!耳の病


前回(斜頚治療完了!)の続きです。
通常しし丸は、ケージから出ると真っ先に基地(ダンボールのほりほりハウス)へ向かいます。
ところが・・・
斜頚治療が終わって、ぼちぼち回復してき始めた2月下旬のある日のこと。
ケージから出てきたしし丸は、基地へは行かずに少しだけ部屋の中を走ったあと、ケージ掃除をしている私の所へやって来て、そばでウロチョロしていました。

「まぁ、そんな日もあるわね。寂しいがかえ?可愛いヤツめぇ~」

と、この時は深く考えなかったんですが、その後もこの感じが数日間続いたんです。
「これはオカシイぞ!」そう思いながら、目の前を横切ったしし丸を何とな~く眺めていたその時、彼の異常に気づきました。一瞬だったんですが、真っ白なはずの右耳の内側に違う色が見えたんです。
即行でしし丸を捕まえて耳を見ると、内側に大きなかさぶたが複数できていて、耳の穴もかさぶたで塞がっていました。そして、かさぶたの下は化膿して腫れていました。
この写真はその時のもの。耳が赤くなって、真ん中あたりにかさぶたが出来てるのわかりますか?


この時になってやっと、彼の行動がいつもと違っていた原因がわかりました。きっと耳のことを伝えたかったのでしょう。
病院で診察してもらうと、「恐らく耳に出来た傷が化膿して広がったのだろう」とのことで、抗生剤で炎症を抑えることになりました。でもこの治療、一筋縄ではいかなかったんですよ。
投薬後に少し良くなったように見えても(正確には「ほんの少しましかな?」程度)、翌週からまた同じ薬を貰って飲ませると元の状態に戻る。抗生剤の量を増やしても、種類を変えても、良くなっては戻りの繰り返しで、時には悪化することもありました。
しかも進行が凄まじく早く、悪化するのもあっという間。

通院を始めてしばらく経った日の夜、左耳の穴の奥に、右耳と同じような症状が出始めているのを見つけました。耳に傷なんかなかったのに・・・
そしてその翌朝には、症状が倍以上の範囲にまで広がっていました。
この進行の速さからすると、右耳のカサブタも、しし丸の様子が違っていたあの数日の間にできて広がっていったんだと思います。

もう一度1枚目の写真を見てください。
たった数日であんなことになるんですよ。恐ろしいです。
そして、一番ひどかった頃はこんな感じ。


そのうち耳だけではなく、右目の際にも同じような症状が現れ、このことから最初に考えていた「傷が原因」という線は完全に消えました。また、症状が出ているのは頭部のみで、それ以外の場所に異常がないことから、感染性のものでもなさそうでした。この時点でわかったことは、「怪我ではなく病気」だということだけです。
先生もこういう症状は見たことも、聞いたこともないそうです。医学書などで調べてくれているんですが、似たものが見当たらないということで頭を悩ませていました。

しばらくすると、免疫力が低下している為にカビや細菌が発生し始めました。
薬が効いている時は進行を食い止めてくれるんですが、なかなか治るまでには至らない。どの薬を飲んでも効いたり効かなかったりだったので、効かなくなくなった瞬間にどんどんと数が増し、それらが一気に活動を始めるという始末。

右耳の毛はみるみるうちに抜け落ち、あっと言う間に付け根や、その周辺の毛までなくなってしまいました。
この写真は、これでもまだ毛があるほうなんです。


どの薬も毎日同じようにきちんと飲んでいるのに、効く時もあれば効かない時もある。
日によって薬の効果にバラつきがあるのはおかしな話です。
先生は、「もしかすると今まで良くなっていた時は、薬が効いていたからではなく、体が勝手に良くしたり悪くしたりしているのかも。ウサギでの症例は聞いたことがありませんが、自己免疫性の病気(自分の体が勝手に自分の体を攻撃する)なのかもしれません」と言っていました。
この病気を患った犬の写真も見せてもらいましたが、確かに患部がしし丸の耳と同じような状態になっていました。

自己免疫性の病気には幾つか種類があるらしく、それを特定するには麻酔をかけて皮膚を切除し検査をする必要があるそうです。ただ、どの種類だったとしても治療に使うのはステロイドなので、この病院では極力リスクを減らし、検査をせずにステロイド投与での治療を薦めているそう。
先生から「試してみる価値はあると思います」と言われ、少し考えたのち了承しました。
しし丸の病気が自己免疫性のものだった場合は、ステロイドを飲ませると直ぐに効き始めるそうですが、そうじゃなかった場合は悪化するらしく、その違いは1~3日でわかるんですって。

ステロイド投与の際の注意点

  • 1回でも飲ませ忘れてしまうと次から効かなくなってしまうので、毎日確実に飲ませること
  • 症状に変化がない場合や、良くなった場合は続けて飲ませ、少しでも悪化した場合はすぐに中止して抗生剤を与えること(抗生剤が化膿を食い止める)
  • 悪化に気づくのが遅れると治りも遅くなるので注意深く観察すること


この翌日から抗生剤とステロイド、2種の薬を飲ますことになります。
初めの1週間は、良くはならなかったけど悪化もしなかったので、そのままステロイド投与を続けました。次の診察日には「少し良くなってますね」ということで、自己免疫性の病気の可能性が大きくなり、今後もステロイドを続けることになりました。

ちなみにこの薬は徐々に増やしていっても効果がないらしく、最初にガツンと多めに飲ませ、症状が良くなってきたら少しずつ減らしていくのだそうです。
でもこの薬もダメでした。「そろそろステロイドの量を減らしていこう」となった頃、またもや症状が元に戻ってしまったんです。この状態でステロイドを飲ませ続けても治る可能性は低く、副作用のある強い薬でもあるので中止となり、今後はまた別の抗生剤に変えて様子をみることになりました。

「検査をすれば、もしかすると今のしし丸くんの症状に効果的な薬が判るかもしれません。断言はできませんが・・・・・・」

先生は、しし丸が高齢ウサギなので検査に踏み切っていいものか悩んでいる様子でした。
病気の原因が判らないので、今後どうなっていくか全く想像がつかない。
耳が聞こえなくなるかもしれないし、目も見えなくなるかもしれない。脳に影響を与えるかもしれない。最悪、命の危険もあるかもしれない。
耳の病気になってからのしし丸は、首の傾きが以前より大きくなり、右耳も常に伏せていましたが、食欲と元気はそれまでと変わりありませんでした。
でも、明日にも急変する可能性だってあります。

「検査するなら今? 検査しても適切な治療法が見つかるかどうかわからないけど、もしかしたら何かヒントになるようなことがわかるかもしれない」

しばらく考えたあと、もし今度の薬でも効果がなかった場合は検査をしてもらうことにしました。
診察室を出て薬が出されるのを待っていると先生が、「すみません、もう一度しし丸くんをお預かりさせてください」と言い、しし丸を連れて診察室に入って行きました。
数分後に私も呼ばれたので入っていくと、先生は1冊の医学書を開き、病気を患ったウサギの写真を見せてくれました。どうやら診察が終わったあとも病気のことを調べてくれていたようです。
その本にあった病名は忘れましたが、粘膜や体の出入り口(つまりは穴)がただれてかさぶたになる病気だそうです。写真としし丸の症状は、似ていると言えば似ているけど、そっくりでもないって感じだったんですが、しし丸の場合も症状が出ているのは耳と目で、確かに粘膜と出入り口です。
ただこの病気は若いウサギが発症するものだそうです。たまに大人ウサギにも現れるそうですが、それは2~3歳の子で、しし丸のような高齢ウサギではない。本にもそう書いてました。

「高齢ウサギがこの病気になった例は聞いたことがありませんが、免疫力が落ちたことにより発病した可能性もないとは言えません。
この病気に使われるのは昔からある抗生剤で、今までしし丸くんに飲んで貰っていたのはどれも新しい抗生剤です。新しい薬で効果がなかったものを、昔の薬で効くかどうか判りませんが、一度この薬を試させてもらえませんか?」

先生が親身になってくれているということをひしひしと感じました。
もちろん快諾!用意してもらっていた薬はキャンセルとなり、この昔ながらの抗生剤に変更です。
今まで薬はどれも1日1回だったんですが、今度のは1日2回。この日の夜から投薬開始です。
粉薬であれば嫌がることなく飲んでくれるしし丸ですが、よりによって1日に2回飲まないといけない今回の薬だけは味が苦手な様子。
大好きなリンゴにつけて与えても残してしまうので、結局はシリンジで飲ますことになりました。

翌日の夜、ほんの少しではあるけれど、右耳の内側の上部の赤みが引いてました。
今まではどの薬でも赤みが引いたことなどなかったので、少しとは言え大きな進歩です。
その翌日には、スノコの下に大きなかさぶたの塊が落ちていました。
しし丸の耳を見てみると、穴の奥にあった大きなかさぶたや、他のかさぶたもかなり取れていました。耳全体の赤みと腫れもだいぶ引いていました。

これは劇的な変化です!この薬、確実に効いています!


そしてまた通院日がやってきました。
この頃には赤みも腫れも完全に引き、かさぶたも綺麗さっぱりなくなっていました。
しし丸を見た先生は満面の笑みで「バッチリ治ってますね。もう検査は必要ないですね」と。看護士さん達もわざわざ見に来てくれて、「しし丸くん良かったね。頑張ったね」と、みんな本当に喜んでくれました。もう私、涙が出そうでした。
右耳の奥の方がまだ少し腫れていたのであと少しだけ薬を続け、その後に異常がなければ治療終了ということになりました。毛が抜けてしまった部分の皮膚も綺麗なので、1~2週間もすれば新しい毛が生えてくるだろうってことで、これも一安心。

結局は病名も原因も、薬の効きにバラつきがあった理由もわからないままですが、その後も再発することなく現在は元気に過ごしています。
耳の具合が悪くてバランス感覚がおかしくなっていたのか、大好きな隠れ家(フルハウス)の上に乗らなくなっていましたが、今は基地の上にも普通に乗るようになりました。
右耳の聴覚がどうなのかは不明ですが、呼べばちゃんと反応します。
常に右耳を伏せているようなことはなくなり、抜けていた毛も無事に生え揃いました。
首に関しては、斜頚治療終了時よりは傾きが大きくなっていますが、見る時によってはほとんど傾いてなかったりもします。(なんでやろ?)


今後また同じ病気にかかるかもしれないし、斜頚の再発もないとは言い切れません。突然後遺症が出てくる可能性だってあるかもしれません。
今はただ、そうならないことを祈るのみです。

今回の治療はかなり長かった!(この記事も長かった!)
斜頚のあと立続けにおこったので余計に長く感じました。
病院までは車で40分、混む時間帯だと軽く1時間はかかります。しし丸はそんな長い道のりを何回も何回も通いました。
薬もたくさん飲みました。シリンジからでも頑張って(嫌々ながらも)飲みました。
男しし丸、立派に闘い抜きました!

最後に・・
全力でこの病気に挑んでくれた病院の皆さんに心から感謝します。



おまけ

狭い所、特に隙間は大好物です




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4 comments:

  1. しし丸くんとても大変な病気から回復したのですね。
    遠い病院まで何回も通院して
    お薬もいっぱい飲んで… しし丸くん頑張ったんだね。
    たまさんも大変だったと思います。
    あまり症例のない かなり珍しい病気だったのですね?
    でも治ってホントによかったです。。

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  2. コメントいただいた後、まだ更新ないかな~と覗いたら、衝撃の内容で驚きました。
    しし丸くんもたまさんも大変だったんですね。
    原因不明でどんどん悪化していってしまう、薬が効かない、ってどんだけ不安だったでしょう。
    でも最後には効く薬が見つかって本当に良かったです。
    いい先生といい病院に巡り会えて良かったですね。
    やはり免疫力を高めるって大事なんですね。人間でも動物でも。
    また元気なしし丸君、更新してくださいね。

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  3. o(_ _)oペコッ初コメおじゃまします
    とても長い治療だったんですね
    原因(病気)がハッキリしないなんて
    毎日心配ですよね・・><
    いい先生でよかったですね[E:crying]
    回復してよかっただす!

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  4. ●うさずきんさん
    はい、しし丸君頑張りました。
    治療中は不安になることもありましたが、しし丸の食欲と元気が落ちないことだけが救いでした。
    斜頚の時は毎日細かく体のチェック(耳も)をしてたんですが、良くなってからはお腹の張りや食欲のことばかりが気になってしまい、耳の中のチェックが疎かになってしまってました。
    可哀相なことをしました。
    なんとか無事に治ってくれて本当に良かったです。
    ●三角ちゃんさん
    どうもご心配おかけしました。
    あの病気は本当に進行が早くて、毎日が凄く怖かったです。
    でもしし丸は私以上に怖かったでしょうね。少しでも触ろうとすると逃げてたので、かなり痛かったようですし。
    早い段階で検査をすれば、しし丸が長い間辛い思いをしないですむかも…とも思いましたが、年齢のことを考えるとなかなか麻酔には踏み切れませんでした。
    薬の効きがバラバラだった理由が判らないので、その点は今も不安です。今後また何かの病気になった時、薬が効かないようなことになりはしないかと…
    今は元気になったので、その姿をまたお見せしたいと思います。
    ●ひまわりさん
    初めまして、コメントありがとうございます。
    昨年11月初旬に斜頚になってから立続けなので、しし丸もかなりしんどかっただろうと思います。
    小さい体で、しかも6歳という年齢で、ここまでよく頑張ってくれたと思います。
    後遺症が残っているので見ていると辛くなることもあるし、今もまだ不安な部分もあるんですが、元気な彼を見ていると「無事でいてくれてありがとう!」という気持ちになります。
    本当、治って良かったです。

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